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オタク・ストロングスタイル

毎年、iPhoneの新しいモデルが発売される。

毎回待ち焦がれている方も多いのではないか。

.......。

待ち焦がれる.......

そもそも携帯電話を待ち焦がれる、

という現象に違和感を感じるお方も多いかもしれない。

相手は電話である。

と、書いてしまうとそれもまた危険な発言かもしれない。

では、

なんと携帯電話である

はどうか。

それも少しシャッチョコバッていて

ドカベンのイワキのストライクゾーン的に感じる。


.....結局何が言いたいかというと、

私はバンコク在住中に

携帯電話オタクの方々のオフ会に参加させてもらったのだ。

その、

彼らの途轍もない奥行きの宇宙を垣間見させていただき、

めまいを抑えられなかったのである。

この場合、

携帯電話コレクター

というべきであろうか。

いずれにせよ、

携帯電話にぬくもりを感じている熱い方々のジャンボリーは

ただならぬ異界の匣なのだ。


.....日本以外の携帯電話は、

電話番号などの情報が入っているSIMカードを

キャリアーに関係なく換装することができる。

いわゆるSIMフリーが世界のスタンダードである。

SIMカードを入れ替えすればどの携帯電話も使えるので、

ここに携帯電話フリークなるガジェット好きが生まれてくる。

日本にはない文化だ。



.....バンコクで担当していたお客様の中に

携帯電話フリークの方がいらっしゃった。

そのお客様から

近々バンコクで携帯電話のオフ会が行われる

という情報を教えてもらった。

どうやらネットの掲示板で

携帯電話好きの方々が、

あーでもないこーでもないと

携帯電話について語っているようなのだ。

むかし、

砂に埋もれている女性フェチ

というフェティシズムを知ったとき以来の衝撃だった。

私はそのお客様にお願いして、

そのオフ会に随行させていただいたのだ。


...そのオフ会は、

バンコクのある焼肉屋さんで開催された。

バンコク在住の方、

タイの地方都市の方、

タイ周辺国の方、

わざわざこのオフ会のために集まってきた、

総勢約20名。

香港から来られた方はこの会の重鎮らしく、

携帯電話についての書籍も刊行しているそうで

なんと携帯電話を1000台所有しているとのこと。


大変なところに来てしまった......。


私はすでに彼岸と此岸の綱渡りの上にいた。


...オフ会の参加者は、

それぞれ席に着くと、

目の前に自分のお気に入りの携帯電話を並べ始める。

私のお客様によると、

一人平均20台くらいは所有しているらしい。

会の進行らしきものはない。

参加者は目の前に置かれた自分の携帯電話を手に取り、

これはこうこうでこうだから、

などとその携帯電話のスペックなどをボソボソとつぶやきはじめる。

みんながみんなそんな感じだ。

そして、

誰かがつぶやいたある言葉に興味を持ったりすると、

それについて周りがそのことについて語り始める。

ほどなくすると、

また一人語りの世界に各々戻っていく。

シュールだが、

私の想像通りの昔ながらのオタク・ストロングスタイルだ。

寄せる波

返す波

で、オフ会は淡々と漂う。


...この会の締めは、

よくある集合写真で終わるわけでもない。

集合写真

ではあるのだが、

携帯電話の集合写真を撮影してお開きになるのだ。

1000台所有の重鎮が、

参加者の自慢の携帯電話を

見映えを考えて配置していく。
2018012501.jpg

素人の私にはまったくわからないこだわりで整然と配置されていく携帯電話。

わたしもここぞとばかりに、

一緒に並べてほしいのですが、

と、持参してきたものを横に並べさせてもらった。

2018012502.jpg

ネパールで購入したガネーシャのマトリョーシカ。

うん、いつものリズムだ。



.....日常生活の中にも、

あらゆる場所に

彼岸へといざなうひずみが口を開けている。

私は逆らうことなく、

これからもひずみに身を任せてたゆたっていこうと思う。


ではまた、ご自愛ください。











ニンニン



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李小龍、みたいな。

......思うことあり、

妻の相談にはのってはいけない

というアナーキーなタイトルの本を読んだ。

しかしながら、

実に世の迷える男性諸君に一読していただきたいような内容だった。

この本を要約すると、

男性と女性の脳の構造の根本的な違い、

原始からの男女のジェンダーの積み重ねによる性質の違い、

それらをふまえた上での実践的な解決方法、

などが書かれている。


......私がとても印象に残ったのは、

男性と女性の

1日にしゃべらなくてはいけない話の量についてである。

言い換えると、

人間はある一定の話の量を吐き出さないとストレスになってしまう

ということらしい。

アメリカのある研究機関のレポートによるものだ。

男性は、

1日に7000語がノルマである(英単語で換算)。

これに対し女性は

なんと20000語話さないとストレスを感じるらしい。

男性はおそらく、

職場でノルマを達成してしまうだろう。

三倍のノルマを抱える女性は大変である。

とにかく、

ベシャリをドレインしていかなくてはいけない。

しゃべってしゃべって、

喋り倒すのだ。


.....男性は頭の中で考えをまとめてからでないと

話すことができない。

これに対し、

女性は思ったことを

とりとめもなく話すことができる。

あまつさえ、

話したことを目の前に広げて

考えをまとめていくのだ。

それゆえ、

奥様から相談のように話しかけられても、

こちらから男性特有の論理的な解決を発言してはいけない。

彼女たちは、

悩み事を目の前に広げて

そこから組み立てて

自分なりの解決方法を導き出す。

あるいは、

べしゃりのノルマを達成することにより

それだけで落ち着いてしまう。

旦那様からの良かれと思って言った論理的なアドバイスは、

彼女たちには必要ないのだ。


.....もちろんすべての男性・女性が上記のことにあてはまるとは限らないが、

大なり小なり思い当たるところがあるのではないか。

夫婦間の問題は、

周りを見ている限り

このことがウエイトを占めているように思う。

よく、

離婚の原因が

性格の不一致

などと言われるがちょっと違うのではないか。

もしかしたらであるが、

性別の不一致

を受け入れられないから

というケースもあったりするのでは。

なんちゃってー(と、軽く流す)



.....そしてこの本の真骨頂、

ではどうすればよいか、である。

これはじつにシンプル、

共感すること

である。

言われたことを深追いする必要はない、

彼女たちの言葉をドレインさせることに集中する。

そして、そのときに

何かにつけ便利に使える魔法の言葉がある。

「わかる。」

この言葉を使うだけで、

この人は私のことを理解してくれている、

と思ってくれるそうだ(実証済み)。


.....実はこれ、

他のことにも応用できる。

身につければ

接客にも使える。

あんなことやこんなことにも

悪用もできる。

マジンガーZや仮面ライダーも

当事者の気持ち次第である。


.....アマゾンのレビューをみても、

世の男性諸君は実に同じところでつまづいているのがわかる。

中には女性のレビューもあったが、

それはなかなか興味深いものだった。

結婚してみたら

旦那の不可解な行動についてゆけず離婚、

その後縁あってとても優しい男性と再婚、

しかし日が経つにつれて

前の旦那と同じ不可解な行動をとり始める、

なんだ男性はみんなこんなもんなのかと気づく。

...シビれました。

コラムニストである内田樹さんの、

結婚なんて誰としても一緒

という言葉が少しわかるような気がした。


そんな。

一読あれ。

ではまた、ご自愛ください。








ニンニン

懺悔のダンスホール

先日、外出しようとしたときのことである。

三階の玄関のドアから外に出ると、

屋上につながる階段の踊り場から物音が。


......傘を手に持ち、

固唾を吞みつつ階段を上がっていくとそこには


鳩。


どこから入ったのか、

上へ上へと抜けていこうとしたのだろう、

見事に袋小路にはまった鳩である。



屋上のドアを開け、

傘をひろげながら

鳩を外へ出してあげた。




.....鳩はこわい。

首を前後にふりながら歩かなくてもいいじゃないか。

人慣れしている鳩もタチが悪い。

鳩よ!、なんてぜんぜんポエティックじゃない。


とまあ、

鳩をせめても仕方がないのだが。



おそらく、その鳩は

2、3日は籠城されていたのではないか。

彼(彼女)の

生活のあとが残っていた。


鳩のフン。



鳩の恩返しは期待していないが、

せめて

電線からの不意打ちドロップは控えるように。



ではまた、ご自愛ください。









ニンニン

書を捨てよ、寺に行こう。 VOL.12

バンコクのフリーペーパーWOM誌上にて一年間連載された出家コラム、今回が最終回です。最後に、師匠であり良き理解者の、副住職野坂先生について書きたいと思います。私が3年半前に本帰国してからも、野坂先生とは2度ほど来日した際にお会いしています。野坂先生の著書の中にも、私の得度式の時のものや托鉢の様子などの画像が使われています。
それでは、ウエルカム・トゥ・ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ワールド。



VOL.12 副住職と私

2016110205.jpg


......あなたはバンコクの街中で、

タイ人の僧侶が煙草を吸っている光景に遭遇したことがあるだろうか。

あるいは、

タイの高僧とされる方が座り込んで喫煙している写真を見て、

不思議な気分になったことはないだろうか。

厳格な戒律の中で生活しているタイの僧侶が、

実に世俗的な嗜好品をたしなむ。

私たち日本人の感覚では、

タイの比丘と煙草がどうしても結びつかない。


私が出家したお寺の副住職、

野坂先生にこのことを聞いてみた。

その答えは実に

「ホゲーーーーーッ!」(プロレススーパースター列伝)なものであった。


「約2500年前、

釈迦の生きていた時代のインドには、

煙草というものが無かったようなんです。

ですから当時の戒律(パーティモッカ二二七戒経)では禁止されていないんですよ。

その流れで、

現代でも禁止されていない、と。

まあ、そんな感じですね…」


ホゲーーーーーッ!


「とは言いつつも、

ここは修行寺ですからね。

喫煙している比丘には、

なるべくやめるように言っています。

あ、あなたは短期出家ですし、

普段と違う生活でストレスも溜まるでしょうから無理しないでいいですよ」


先生、私は煩悩の「ふぞろいの林檎たち」です。

2016110204.jpg


......私が出家したチェンマイの山奥の寺院、

ここの副住職は

「タイで最もストイックな日本人比丘のひとり」

とされている野坂先生である。

自分自身には厳しく、

他人には慈悲のかたまりのような上人だ。

あまつさえ、

蒸し鶏のようなユーモアも兼ね備えている。

野坂先生の言葉や、

先生が蔵書している日本語で書かれた仏教関係の書籍により、

私の出家生活は有意義なものになった。

2016110201.jpg


.....ある日、

野坂先生が所用のため街まで出掛けることがあった。

(私は短期出家者なので、托鉢以外はお寺の中で過ごした方が良い、と野坂先生に言われていたので、必要なものがあるときは野坂先生にお遣いをお願いしていた。)

私は、

タイの仏教や般若心経についてまとめたいことがあったので、

ノートを何冊か購入していただきたい、

と野坂先生にお願いした。

そして、

そのついでに

「煙草も買ってきてください…」と伝えた(メインだろ!!)。

「…まあ、しょうがないですね。

無理しない方が良いでしょうから。

そうですか、

で、煙草は何箱ですか? 

一箱? 二箱? …」

「10箱です」

「じゅっ……」


先生、私は煩悩の殿様キングスです。


お寺の末席に並べていただいたばかりの未熟な弟子が、

タイで最もストイックな僧侶のひとりとされている師匠に、

煙草を10箱遣いに走らせる、の図。

そして、

その煙草を嗅ぎつけた何人かの比丘が、

「ケンゾー、野坂先生にはナイショだよ」

と言いながら私のクティ(僧房)まで煙草をたかりに来たことは公然の秘密である。

2016110203.jpg

先生、私は煩悩のパーティーバーレルです。


ではまた、ご自愛ください。














ニンニン

書を捨てよ、寺に行こう。 VOL.11

バンコクのフリーペーパーWOM誌上にて連載されていた出家ブログ、残すところあと2編。
今回は日常生活と断絶されたお寺の世界について、気になることを徒然に加筆修正してアップします。

それでは、ウエルカム・トゥ・ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ワールド。



VOL.11 異界と私

.......チェンマイの山奥にある森林派の修行寺、

私はここに三週間滞在した。


寺院の前を小さな国道が走り、

それ以外は鬱蒼とした大自然が広がっている、

宝鐸のチリリーン・キラーンという音色が透明な静寂に漂い、

三本足の犬があくびをする、

知ってるはずだった時間の感覚がぐにゃりと溶けて、

表層的な現代社会がべろんとはがれ落ちる。

2016101901.jpg


異界。


私は彼岸の方々(香ばしい業のある方々)と遭遇する機会は体質的に多い方だ。

しかし彼岸の世界を体験するのはこれがはじめてである。

まさに異界だった。

奥行きのある温かさに包まれた、優しい異界である。



.....出家する前に、お客様から心配されたことがふたつある。

ひとつは、

タイ人が大好きな心霊関係のことだ。

山には不思議なパワーがあり、

山の神や物の怪など、

人間には未知の領域として畏怖されることも多い。

あまつさえ、山の中にある寺院である。

これは何かあるのではないか、

と何人かのお客様が目を輝かせ(?)ながら私を心配、してくれた。

私には変わった能力がある。

ワイフが大切なものを無くして途方に暮れているときなど、

頭の中にイメージがあらわれ、

体が勝手に動き、

無くしたものをヒョイとみつけてしまうのだ。

ワイフは鳥肌を立てながら、

気味悪そうに私を見るのだ(それって霊能力?)。

いずれにせよ、そんな敏感少年の私である。

死霊の盆踊りくらい出くわすのではないか、

私は期待とワクワク感にかられていた(同義語)。


のだが。


副住職の野坂先生である。

「私はここに10数年いますが、そんなもの見たことないです」

この言葉を聞いたとたん、

私の中で一瞬にしてまわりの風景がスパーンと浄化されていくのがわかった。


私達比丘の住む僧房は、

ひとつひとつ山の中に離れて点在している。

夜ともなると、

暗闇の木々の中にひとり、

ぽつんと過ごすことになる。

おそらく普段の私なら、

木々の揺れる姿やこすれる音や、

小動物の徘徊におののいていたに違いない。

だが野坂先生の言葉により、

夜中でも僧房の外でボケーっと星を眺めたり竹棒で素振りをしたりすることもできた。

(ある方によると、あの寺院の周りには『結界』があり、まがまがしいものや邪悪なものが入り込めないような異空間になっている、と解説してくれました。真偽のほどは、よくわかんなーい。)

2016101903.jpg

.....お客様が心配された、あとひとつのことは、

男色、

のことである。

男性のみの共同体であり、

なおかつその寺院の住職は元軍人である。

そしてしばしば組合員に間違われがちの私だ。

お客様は上目遣いになり、その目で訴えかけてくる。

「山の中じゃ助けを呼んでも誰も来てくれないからね…」

そうかもしれない。

私もボンヤリと不安になった。


のだが。

パーティモッカ227戒経(比丘として守らなければいけない規則がまとめられているもの)、

その中で僧団追放の大罪(パーラジカ)とされるのが四つある。

「姦淫」「窃盗」「殺生」「(悟りをひらいた、と)嘘をつくこと」、

この四条を守れなかった場合、

比丘として生きていくことができなくなるのだ。

つまり私は、

パーティモッカに守られていたのだ。

はい論破(誰を?)。

2016101902.jpg



.....とは言いつつも、

生臭坊主のニュースがしばしば新聞の紙面をにぎわしますけどね…ドンマイ。



先生、私は煩悩のドバドバ大爆弾です。

ではまた、ご自愛ください。












ニンニン
プロフィール

猿岡賢蔵

Author:猿岡賢蔵
2005年7月、バンコクに美容室P.I.X.をオープン。2013年5月に本帰国し、2015年4月、学芸大学駅にP.I.X.をオープン。ホームページ作りました。右側のリンクからのぞいてください。

よろしくメガネドラッグ(←意味なし芳一)。

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